2010年7月6日火曜日

Let's watch movies 「告白」

 最近、所属しているNPOの仕事で 多忙となっている。観たいみたいと思っていた「告白」にようやく劇場に足を運び観ることができました。簡単に紹介しましょう。

 ある中学校がその舞台。女性教師の娘が殺された。14歳以下で法の裁きは受けれない。女教師にふんする松 たか子がクールに演じていく。教室は現在を描写して、ざわつき、思春期を向かえ、大人に変わろうとするある期間をとらえている。

 犯人はだれか? 37人の中学1年生の中にいる。この映画の途中で2つの映画を連想した。クロサワの「羅生門」真実は闇の中それぞれの言い分がある。もう一つの映画は韓国映画「チャングムの誓い」イ・ヨンエ主演の報復劇「クムジャさん」しだいに犯人を追い詰め、報復する女性の話。だが、違う。

 犯人はA,Bとされる。中学生が対象とされているが、実はどの世代の人々にも当てはまる。つまり、「世に認められたい」という気持ちだ。年を取ってもいつまでも残る人間の欲望が原点となって、その欲望を洗いざらい追求していくのだ。その中に、現代をえぐつていく。離婚、単身赴任、自己実現への道、どうしても切れない親子関係、新しい世代の芽ばえ・・・

 中島監督の物語の運びはみごとだ。音楽も緊迫感を高める。キャメラもユニークでよい。原作湊かなえ「告白」、詳細を語るには、次に観る人の興味をそぐ。この辺にしておこう。簡潔に思い込みをこめてきそう。「この夏、力作が発表された。」と。
告白(NPOの仕事の合間を見て劇場に走る10.7.6)

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