1850年当時の北アメリカ、ケンタッキー州、ルイジアナ州のニュー・オリンズに展開される、奴隷たちに愛惜の眼で眺めた物語です。縦糸は「アンクル・トムのキリストへの深い信仰心」、横糸は、親子がひきさかれる悲しい様々な奴隷たちの登場でした。
しいだけられる黒人アンクル・トムにとって、聖書は、はだみ離さずもつ唯一のやすらぎの源です。しいたげる白人奴隷主に、むちうたれても白人奴隷主へ神への赦しを、願います。これほどの神への愛があったこと、それはストウ夫人の「奴隷制度へのにくしみ」と「キリスト教」への帰依が、この小説をつくらしめ、書かずにはおられない怒りの決意が時代を超えて今だに、こころに響いてきます。
この小説が書かれた後、1861年、南北戦争が起こり、1865年北軍の勝利の後に、奴隷制度が廃止されました。
私たちは、時代に何かを訴えねばならないという熱い想いを、持つべきだとこの小説は教えてくれます。ストウ夫人(1811-1896)
0 件のコメント:
コメントを投稿