高等学校の頃、その名を知っていた、モーパッサン。「女の一生」を読みました。
1800年代のフランス、ノルマンディー地方の片田舎でのお話。
ジャンヌの夢一杯の乙女の頃、いとしの君を想いうかべていた。
結婚の現実は、夢が幻滅であったことを知る。
夫の浮気。あきらめ。その後の夫の惨事。
唯一の希望は子供ポール。ポールの成長後の、母ジャンヌからの離反。
子を信じようとする母心。孫を得て、自らの継承を確認。
ついに一生を終える。
かっての女中ロザリーは、かっての夫の不倫の子を宿し、そのことをもって
一財産と他の男を与えられ、一家をつくる。
老後は、傷心のジャンヌの介護をする。ロザリーは語る。
「人生ちゅうもんは、まんず、人の思うほど良くも悪るくもねぇもんだのう」
(10.12.26 中川 昌弘)
0 件のコメント:
コメントを投稿