師走、今年のことも、目処をつけて「武士の家計簿」森田 芳光監督 堺 雅人主演を梅田ピカデリーで観てきました。
加賀100万石の、あるソロバン武士3代のお話。その名も猪山直之(堺 雅人)という。小さい頃から父(信之)・・・東京金沢藩邸の門を前面のみ赤に塗り、コストを抑えたのが自慢の種・・・にお家芸のソロバンを仕込まれ、超まじめ。直之の子を直吉、後に成之という。子にもソロバンを仕込むはいうを待たず。直之は家計簿を残した。家計簿をつけることにより一家の借財を、思い切った切り詰め生活で完済していく。
この家計簿が、後の現代に磯田道史という人が古書店で16万円で買い、長年にわたって研究された。その結果として、映画で私たちが江戸末期のソロバン武士の生活の苦闘を知ることとなる。今年もノーベル化学賞に2人の日本人が入ったし、過去にも多くのノーベル物理学賞学者もだしたDNAが、既に江戸時代に一生を藩の財政計算にささげたソロバン武士にあったのだという。
金沢加賀藩100万石で150人のソロバン武士をかかえていた。明治の代になって、この後裔たちが軍のロジスティックの算術をまかされたという。金沢の会計人たちは、他国人に群を抜いて優れていたといわれる。見ごたえある映画でした。(10.12.28中川 昌弘)
0 件のコメント:
コメントを投稿