2011年8月6日土曜日

[本棚から]「若きウェルテルの悩み」 ゲーテ 秋山六郎兵衛訳

ゲーテ(1749-1832)ドイツの生んだ文学の巨匠。若い頃の自身の経験を踏まえての作品。

(主な登場人物)
ウェルテル ロッテに純愛をささげた青年主人公。
ロツテ 亡き母に代わり、弟や妹の面倒をみる。いいなづけのアルベルトの妻として生きるが、ウェルテルの熱情にゆれる女性。
アルベルト 慎重・堅実・実直。ウェルテルの友情をうけるが、ロッテがウェルテルに心を動かされるのをみて、心おだやかでない。

(構成)
 ウェルテルが友人にあてた書簡集として小説が構成される。

(結末)
 ウェルテルはこの世で、結実できない愛に悩み、自死を選ぶ。

 人生の中で、できれば若い頃に一度は読みたい書です。ウェルテルの心情も 一度は各人それぞれに経験したいものです。

 
 かのナポレオンも読んだようで、ナポレオンがドイツに軍を動かした際、ゲーテとあい、見た瞬間、「ウーン、人物だ」といわしめた。続いてゲーテ「ファウスト」を読んでいます。(2011.8.6 中川 昌弘)

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