映画は、定年まじかの主人公トム(地質学者)とジェリー(心理カウンセラー)が平和な家庭での日常や、市民菜園での土いじりと作物のできる喜びを春夏秋冬のさままな出来事を演じながら、主人公にかかわる1人で生活するジェリーの同僚のメアリーや、孤独な友や、トムの兄や1人息子がからむ、イギリスでの中流の普通の人生を、切り取ってみせてくれる映画です。
夫婦は幸せをどのようにしてつむぐのか、自然な形で見せてくれるし、一人で生きるのがどんなにさびしいことかも、主人公を取り巻く周りの人々が演じてくれる。
この映画を観て、「人」という字が人が人を互いに支えあうことにあるのだと、あらためて考えさせてc@hくれました。
またこの映画の主人公たちのように健全な夫婦になるために、何が自分にかけているのかも、考えさせてくれる映画でもありました。
出演者はシチュエーションを与えられ、会話を紡ぎながら、脚本づくりがなされるというマイク・リー監督の独特の手法が、美しい映画を作り出しています。
以上は私の観た感想にすぎず、観る人がどのようにみるか、それぞれの人に、その解釈はゆだねられています。テアトル梅田で公開中。(☆☆☆☆)(2011.12.6中川 昌弘)
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