2008年8月22日金曜日

映画「おいしいコーヒーの真実」を観ました

 十三「第七芸術劇場」で映画「おいしいコーヒーの真実」を観ました。イギリス・アメリカの作品で監督/プロデューサー マーク・フランシス、ニック・フランシス。エチオピアのコーヒー流通改革で少しでも生産者の収入をあげようとする方をキーパーソンとしたドキュメンタリーの物語。

 「おいしいコーヒー」の豆を提供するエチオピアのコーヒー農家の場合、売価330円の一杯のコーヒーの取り分は3-9円僅か1-3%、他は貿易費用や卸売り焙煎メーカー小売等の中間に流れる。コーヒー豆1KG=2円、1日8時間働いて約50円、現状の倍の価格でないと子どもを学校にやれないという。コーヒー価格はニューヨークの先物市場で決定され、そのコストに見合うよう扱う業者は各コストを引き継げていく仕組み。あるとき価格が暴落して、そのままという。

 一杯のコーヒーを飲めば、原材料を提供してくれる方におよそ1-3%お支払いすることになります。消費者が安くておいしいコーヒーを望みますので、生産者取り分の割合を上げるには流通機構の省略しかないようです。

 とかく、この世の中は誰かがワリをくって、その分、誰かが得する構図になっています。生産者ルートから流通ルートの改革をせまるしかありません。映像にUSAから援助穀物が続々とやってきます。現地の有力な人は先進国から憐れみを受けたくない、貿易で自ら稼ぎたいといいます。そのためには知識のある人の養成が必要です。

 この国の人は教育に力を入れたいと誰もが思っていますが、学校をつくり維持するお金がありません。低開発国の低賃金の労働に支えられてわれわれは一杯のコーヒーをおいしくいただいています。悩ましいことです。

 地道な教育支援が今、必要です。(WELL BE妻と観る)

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