渋沢栄一記念財団関西大学寄附講座第1回を「東アジアの宗教と思想」-仏教からイスラムを見る-東大寺 森本公誠長老の講義を9.24(木)に受けました。この講座は概ね毎木曜日14回にわたり、1月14日まで関西大学で開催されます。「」イスラム教とはどんな宗教かという観点で受講しました。以下はその要旨です。
1. イスラム教信徒は世界で13億人(キリスト教徒20億人、仏教徒3億数千万人)
2. イスラム教は、キリスト教とともに唯一神を信ずる。
3. ムハンマド(570年ころ-632年)は40過ぎより、神のお告げを聞き、人々に伝えた。その内容が「コーラン」
4. 当時、商業での詐欺がはやっていたが、これを戒める言葉がある。神に祈っている間は商売を離れなさい、祈りが終われば、正しい商売に打ち込みなさい、と。
5. 正しい戦いはしてもよいが、戦利品の1/5は神、貧しい人達に権利がある。・・・よいことがおこると思って信者が増えていった。
6. 戦いで信者が人を殺すのは、神が殺しているのだ。
7. 来世観:最後の審判の日・・・いつくるかはわからない・・の後に人間は、一度きりの人生の帳簿(誰のものも作られている)により、黒字・・・平和な永続する生、赤字・・・苦しみの続く煉獄、がある。
8. 6信:神(アッラー)、啓典、預言者、天使(アッラーの命で動く)、来世(審判の日、死後の生命)、神の定め(天命)
9. 5行:信仰告白「アッラー以外に神なし、マホメットは神の使徒」、礼拝、喜捨、断食、巡礼。
世界観は仏教が円または球(慈悲の心、空の思想、縁起の考え)とすれば、イスラム教は三角(神の唯一帰一、独自の法、固有の共同体観)とのことです。
国連総会における核処理の正当性を訴えるイラン大統領の主張も、イスラム教理からすれば、絶対的なもので後に引かないと思えます。融通無碍の仏教世界観の日本が説得する道はあるのでしょうか。尚、上記講義抄録誤りがあるかもしれませんので、割り引いてお読みくだされば幸いです。(WELL BE)
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