師走、今年のことも、目処をつけて「武士の家計簿」森田 芳光監督 堺 雅人主演を梅田ピカデリーで観てきました。
加賀100万石の、あるソロバン武士3代のお話。その名も猪山直之(堺 雅人)という。小さい頃から父(信之)・・・東京金沢藩邸の門を前面のみ赤に塗り、コストを抑えたのが自慢の種・・・にお家芸のソロバンを仕込まれ、超まじめ。直之の子を直吉、後に成之という。子にもソロバンを仕込むはいうを待たず。直之は家計簿を残した。家計簿をつけることにより一家の借財を、思い切った切り詰め生活で完済していく。
この家計簿が、後の現代に磯田道史という人が古書店で16万円で買い、長年にわたって研究された。その結果として、映画で私たちが江戸末期のソロバン武士の生活の苦闘を知ることとなる。今年もノーベル化学賞に2人の日本人が入ったし、過去にも多くのノーベル物理学賞学者もだしたDNAが、既に江戸時代に一生を藩の財政計算にささげたソロバン武士にあったのだという。
金沢加賀藩100万石で150人のソロバン武士をかかえていた。明治の代になって、この後裔たちが軍のロジスティックの算術をまかされたという。金沢の会計人たちは、他国人に群を抜いて優れていたといわれる。見ごたえある映画でした。(10.12.28中川 昌弘)
2010年12月28日火曜日
2010年12月26日日曜日
[本棚から]モーパッサン「女の一生」ささやかな真実 斎藤 昌三訳
高等学校の頃、その名を知っていた、モーパッサン。「女の一生」を読みました。
1800年代のフランス、ノルマンディー地方の片田舎でのお話。
ジャンヌの夢一杯の乙女の頃、いとしの君を想いうかべていた。
結婚の現実は、夢が幻滅であったことを知る。
夫の浮気。あきらめ。その後の夫の惨事。
唯一の希望は子供ポール。ポールの成長後の、母ジャンヌからの離反。
子を信じようとする母心。孫を得て、自らの継承を確認。
ついに一生を終える。
かっての女中ロザリーは、かっての夫の不倫の子を宿し、そのことをもって
一財産と他の男を与えられ、一家をつくる。
老後は、傷心のジャンヌの介護をする。ロザリーは語る。
「人生ちゅうもんは、まんず、人の思うほど良くも悪るくもねぇもんだのう」
(10.12.26 中川 昌弘)
1800年代のフランス、ノルマンディー地方の片田舎でのお話。
ジャンヌの夢一杯の乙女の頃、いとしの君を想いうかべていた。
結婚の現実は、夢が幻滅であったことを知る。
夫の浮気。あきらめ。その後の夫の惨事。
唯一の希望は子供ポール。ポールの成長後の、母ジャンヌからの離反。
子を信じようとする母心。孫を得て、自らの継承を確認。
ついに一生を終える。
かっての女中ロザリーは、かっての夫の不倫の子を宿し、そのことをもって
一財産と他の男を与えられ、一家をつくる。
老後は、傷心のジャンヌの介護をする。ロザリーは語る。
「人生ちゅうもんは、まんず、人の思うほど良くも悪るくもねぇもんだのう」
(10.12.26 中川 昌弘)
2010年11月3日水曜日
[本棚より]スタンダール 佐藤 朔訳 「赤と黒」
このほど、スタンダールの「赤と黒」を読みました。高校生の頃、友人が読んでいて、ジュリアン・ソレルという名前は覚えていた。以下は、感想です。今後、読まれる方はあらすじを飛ばしてお読み下さい。
[あらすじ] 1830年代、フランスの片田舎の大工のせがれ、ジュリアン・ソレルは背の高い細身の美青年だった。家庭教師に入った家のレナール婦人と道ならぬ恋をし、パリに出ては、秘書となった公爵の娘マチルドと恋に落ちる。当時のフランスの貴族の女性がいだく、差別感、世間体、高貴な女性の乗り越える幾多の心理的葛藤、ついに2人の愛と恋にジュリアン・ソレルは自らが、断頭台の露と消える結末をもって、小説の幕が閉じられる。
[恋愛小説の一究極]スタンダールの女性心理を透徹した筆力に酔ってしまう。
わが国の平安時代の「蜻蛉日記」、「和泉式部日記」、「源氏物語」といずれが上とも下とも判断できかねますが、違いは、男性が書いているところがミソで、スタンダールの観察眼に感心して脱帽します。読むその年代により、感動の度合いは異なるだろうと思います。それは本との出会いですので、各人のおかれた環境に任されています。名作とよばれているものは、いつ読んでも素晴らしいものが多く、人生を豊かにしてくれます。人生の充実を感じた数日間と読後も心を奮い立たせてくれます。名作ってすばらしいものです。(10.11.3)
[あらすじ] 1830年代、フランスの片田舎の大工のせがれ、ジュリアン・ソレルは背の高い細身の美青年だった。家庭教師に入った家のレナール婦人と道ならぬ恋をし、パリに出ては、秘書となった公爵の娘マチルドと恋に落ちる。当時のフランスの貴族の女性がいだく、差別感、世間体、高貴な女性の乗り越える幾多の心理的葛藤、ついに2人の愛と恋にジュリアン・ソレルは自らが、断頭台の露と消える結末をもって、小説の幕が閉じられる。
[恋愛小説の一究極]スタンダールの女性心理を透徹した筆力に酔ってしまう。
わが国の平安時代の「蜻蛉日記」、「和泉式部日記」、「源氏物語」といずれが上とも下とも判断できかねますが、違いは、男性が書いているところがミソで、スタンダールの観察眼に感心して脱帽します。読むその年代により、感動の度合いは異なるだろうと思います。それは本との出会いですので、各人のおかれた環境に任されています。名作とよばれているものは、いつ読んでも素晴らしいものが多く、人生を豊かにしてくれます。人生の充実を感じた数日間と読後も心を奮い立たせてくれます。名作ってすばらしいものです。(10.11.3)
2010年10月17日日曜日
[本棚から]ジャン・クリストフ(3)(4)ロマン・ローラン作 豊島与志雄訳
初め少しを、若い頃に読みました。分厚い本を貸してあげた友の読後の感動の顔が忘れられません。いつか読んでみようと思っていました。その本は捨ててしまいました。
その後数十年を経て 6ケ月かけて、岩波文庫の(1)(2)(3)(4)を読みきった。
ジャン・クリストフとは、ライン河沿いの生まれのドイツ人で、純なるこころを持つ人生を闘争する音楽家である。作者の後記によるとベートーベンに境涯は似せているが、厳然と違うとのことだ。
聖クリストフの像が中世の教会堂(ノートルダム寺院)の入り口に飾られているようだ。そこに「いかなる日もクリストフの顔を眺めよ。その日、汝は悪しき死を死せざるべし。」と言葉が掘り込まれている。作者は1890年から1910年の20年間、片時もクリストフと一緒でなかった日はなかったようだ。20年以上かけて作品は完成した。
多くの女性を愛し、親友の死をみとり、官憲に追われ、その音楽は酷評に会い、ひるまずヨーロッパ各地に逃亡し、愛する人も亡くし、愛した人々の心と共に生き抜いていく。その死は、再生の予感をもって、闘争の人生を再び生きぬかんとする。
この長編は、今後の人生でじんわりと教訓を生かしてくれるだろうと思っています。
ノーベル文学賞を獲得した作品でした。(10.10.17)
その後数十年を経て 6ケ月かけて、岩波文庫の(1)(2)(3)(4)を読みきった。
ジャン・クリストフとは、ライン河沿いの生まれのドイツ人で、純なるこころを持つ人生を闘争する音楽家である。作者の後記によるとベートーベンに境涯は似せているが、厳然と違うとのことだ。
聖クリストフの像が中世の教会堂(ノートルダム寺院)の入り口に飾られているようだ。そこに「いかなる日もクリストフの顔を眺めよ。その日、汝は悪しき死を死せざるべし。」と言葉が掘り込まれている。作者は1890年から1910年の20年間、片時もクリストフと一緒でなかった日はなかったようだ。20年以上かけて作品は完成した。
多くの女性を愛し、親友の死をみとり、官憲に追われ、その音楽は酷評に会い、ひるまずヨーロッパ各地に逃亡し、愛する人も亡くし、愛した人々の心と共に生き抜いていく。その死は、再生の予感をもって、闘争の人生を再び生きぬかんとする。
この長編は、今後の人生でじんわりと教訓を生かしてくれるだろうと思っています。
ノーベル文学賞を獲得した作品でした。(10.10.17)
2010年9月22日水曜日
Let’s watch Movies 「悪人」
主役の深津絵里さんが、モントリオール映画祭最優秀女優賞を受賞した李相日監督の「悪人」を観た。評判どおの映画だった。
社会のそこここにいる人たちの現実、「1人ではさびしい、より沿って生きたい。」一方、未来のあるはずの軽くおもしろおかしく生きている若者に問う『失くしたら困る誰かがいるのか』
それぞれが、人を見下げ、自分が優位であると思い込む。現在の処々方々の片隅に生きる人たちにストーリーに展開される殺人事件の「悪人」は誰かと問いかけつつ、深い言葉をいくつも観客に投げかける。
現在の社会のひとこまを切り取った映画である。今を、考えさせられる。(10.9.22)
社会のそこここにいる人たちの現実、「1人ではさびしい、より沿って生きたい。」一方、未来のあるはずの軽くおもしろおかしく生きている若者に問う『失くしたら困る誰かがいるのか』
それぞれが、人を見下げ、自分が優位であると思い込む。現在の処々方々の片隅に生きる人たちにストーリーに展開される殺人事件の「悪人」は誰かと問いかけつつ、深い言葉をいくつも観客に投げかける。
現在の社会のひとこまを切り取った映画である。今を、考えさせられる。(10.9.22)
2010年8月21日土曜日
Let's watch movies 「マイレージ、マイライフ」
千里中央セルシーシアターでレイソン・ライトマン監督、ジョージ・クルーニー主演「マイレージ、マイライフ」をみましたので 感想を記します。
話は、アメリカの旅先、空港、空路を我が宿とするリストラ宣告人の主人公の人間は1人では生きられないという悟りを観客にたかりかける映画でした。
1000万マイルの搭乗記録を唯一の目標として1年320日、空の旅を無情のリストラ宣告をしてまわり、人との接触を極小として、荷物はスーツケース一つにまとめて 常に 体と共にアル。人の付き合い、もち物の極小を誇っている。だが、それで いいのだろうかと ある時以降 きづいていく。
アメリカ映画の主人公は 「生」の中で 友と物を断ち 1人超然としょうとするが、「生」は 1人では過ごせない。伴侶や友がいると 悟り始める。
インドを今、勉強しているが、ヒンドゥー教徒は、人生の終りに ガンジス河畔のベナレスにいき、ガンジス河に沐浴し、死を待つことを理想としているという。死ねば 川辺で焼かれて灰はガンガーへ流され永遠の輪廻する生死があるという確たるものをもっているようなのだ。
さてさて われわれ日本人には 100歳を超えて 誰とも 音信のない 人が 多くではじめているという悲しい事実が表に出てきた。
「生」とはつながりであるということを 知る意味で 貴重な 映画であった。(10.8.21)
話は、アメリカの旅先、空港、空路を我が宿とするリストラ宣告人の主人公の人間は1人では生きられないという悟りを観客にたかりかける映画でした。
1000万マイルの搭乗記録を唯一の目標として1年320日、空の旅を無情のリストラ宣告をしてまわり、人との接触を極小として、荷物はスーツケース一つにまとめて 常に 体と共にアル。人の付き合い、もち物の極小を誇っている。だが、それで いいのだろうかと ある時以降 きづいていく。
アメリカ映画の主人公は 「生」の中で 友と物を断ち 1人超然としょうとするが、「生」は 1人では過ごせない。伴侶や友がいると 悟り始める。
インドを今、勉強しているが、ヒンドゥー教徒は、人生の終りに ガンジス河畔のベナレスにいき、ガンジス河に沐浴し、死を待つことを理想としているという。死ねば 川辺で焼かれて灰はガンガーへ流され永遠の輪廻する生死があるという確たるものをもっているようなのだ。
さてさて われわれ日本人には 100歳を超えて 誰とも 音信のない 人が 多くではじめているという悲しい事実が表に出てきた。
「生」とはつながりであるということを 知る意味で 貴重な 映画であった。(10.8.21)
2010年8月7日土曜日
紙ヒコウキを飛ばそう-高く遠くへ
8月6日(金) 10-16時 吹田市立博物館入口広場で さわらびskyクラブが「紙ヒコーキを飛ばそう 高く遠くへ」を実施しました。メンバーの一員として参画しました。
酷暑の中ですが、9時15分ころから 親子3人ずれが見え 定員60名で 10時 スタートしました。
メンバーは5名で 4コーナーつくり、その一つを受け持ちました。
10年5月16日 吹田自然体験交流センターで万博紙ヒコーキを飛ばす会の堀川 栄一氏の「紙飛行機講座」を受け、そのノウハウでヘソ・イカ・スカイはやぶさ を パソコンファイルとして製作してカラー紙で折り紙として用意、別途、長松康男作「とってもよく飛ぶ紙飛行機」上下2巻より27機製作し準備しました。
62名の(こども41名おとな21名)来場者を得て、特に午前中は多く、集中しました。当日の時間の経過が長く感じました。赤一色のヘソはポピュラーで入りやすく、イカは少しむつかしいようでした。スカイはやぶさは色とりどりで用意しましたが、紙質が柔らかく、飛行方法に柔らかさを求めることになり、改良要と思いました。
長松康男氏作「とってもよく飛ぶ紙飛行機」は、子供の評判がよく、高く 遠く 時間を気にすることなく 繰り返し、よりどりをして遊んでいました。小学5年生の子が、作りたがりました。部品切り抜き、ボンドで接着と複雑なため、用意しなかったのですが、完成されたものには魅力がありました。さすが、プロの設計したものと感心しました。階段のポスターに張ったぞうさく物ひめボタル2匹につづき、小山館長が、長松氏作2機を貼り付けました。博物館催しに楽しみをひろげています。
ちょっとしたきっかけで紙ヒコウキの世界に足を踏み入れました。こどもたちの追い求める、より高くより遠くの姿勢に その魅力を感じはじめています。
(吹田博物館夏の特別展「吹田の自然と環境」-ヒメボタルのいるまち-は8/29まで開催中)
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