2008年3月28日金曜日

08.3月にみた中国映画「長江哀歌」「胡同(フートン)の理髪師」

妻君       その国のことを知ろうと思えば、映画がいいわ。
WELL BE(以下W B) そのようだね。では中国について最近何かいい映画上映している?
妻君       「長江哀歌」と「胡同(フートン)の理髪師」はどうかしら。
W B        では観てみようか。

「長江哀歌」

2006年、ベネチア映画祭でサプライズ上映。すぐさま審査員がグランプリを決めた傑作。監督・脚本:ジャ・ジャンクー。
 4つの章からなる。1タバコ2酒3茶4糖(アメ) これがユニークだ。
 三峡ダムの建設を背景に、沈み行く村に、人を訪ねていく中年の男と女の別々の人生を描く。中国の生々しい多くの貧しい人々、ほんの一握りの富んだ人を登場させる。金持ちの人の無情を感じ何かを決意をする女人、訪ね歩いて金で売られた妻の実情を見て、貧しいが、前向きに決断する男、監督はたんたんと両極を描き出す。素朴な俳優の誠実な演技をバックに「希望はある」というメッセージが観客に届く。喧噪の三峡ダムが歴史的価値としても見ごたえはある。

 3月はじめ千里中央セルシーシアターにて観ました。

「胡同(フートン)の理髪師」 


2006年、監督を務めるのはハスチョロー。93歳の実在の理髪師をモデルに胡同(フートン)という北京の古い街から出張理髪師が、なじみの老友の頭を散髪に出かける。老人たちのマージャン、林立するビルの進出で胡同(フートン)が取り壊しになる予告のペンキ「折」という字に"、"をいれた字がまるで囲まれる、ある老人の息子はベンツに乗る、息子の妻がいやなエゴの顔を老人に向ける、紫禁城横の赤い壁の道を自転車でゆく老理髪師、その息子は定年となり、お金をせびりにくる、日本でもありそうな風景がたんたんと描かれる。

 3月20日過ぎ十三の第7芸術劇場で観ました。

W B       中国はこんとんとしているね。
妻君      そのようね。かっての日本もそうだったわ。

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