2008年10月2日木曜日

「教養とは」の講演会を聞いて

 10月1日吹田市メイシアターで大阪大学学長鷲田 清一氏の「教養とは」の講演を聞きました。現代人は1か0かと結論を急ぎすぎる。この反対のじっくりと考えることの出来る人が「教養がある」ということだった。鷲田氏によると明治時代以降、子供は病院で生み、子供は学校に行かせ、身近な食べ物は、作り付けのものを買い、終りには、病院でお世話になり、家族や地域が触れ合う機会さのものが少なくなってきている。そのことにより、他人に何でも考えてもらうことになっており、変でもなくまったく正しいという理屈が成り立ってきている。自分を安全な攻撃を受けない立場におき、他を非難するクレーマーもめだってきている。

 それでいいのだろうか?自分の頭で考える習慣をもつ必要がある。先の衆議院選挙では改革か改革でないか、郵政民営化かそうでないか、2者択一で国民は自民党を選んだ。ニュースキャスターの意見をイメージとしてとらえ、次の総選挙では、民社党? と、自分の頭で考えず、イメージで判断しょうとしているのではないだろうか。その状況をあたかも劇場にいて拍手喝采するかのように。

 自分の頭で考える力が「教養」だと鷲田氏はおっしゃっている。

 新聞TVの内容やキャスターの言葉から、余分なものを捨てさって真実を探り出す力が求められる。静かな環境で考え、ものを書いて考える習慣や議論すること等が必要なことしょう。近頃、納得の行く講演でした。(WELL BE)
 

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