十三第七芸術劇場で「敵こそ我が友」を観ました。拙宅に新聞折込のチラシもかって入った、配給サイドの熱のこもるPRでした。
実在のナチスの軍人で、フランスリヨンで、多くのユダヤ人を検挙してアウシュビッツに送り、戦後は、アメリカに対ソ連対策に利用され、むしろエキスパートとして売り込み、その後ボリビアに行き、チェ・ゲバラの暗殺を指揮、同国でナチズムの再興を計画し、最後はフランス法廷で終身刑を宣告され1991年死去した。映画は、ドキュメンタリーとして、当時の実写フィルムをベースに様々な人の取材で構成されている。名はバルビーといい、南米ではアルトマンと名乗っていた。
徹底的に自己をナチス精神で鍛えると、死ぬまでその精神はついえない。冷酷な拷問も、目的のためなら何とも感じない。追い詰められて「あなたは(若い頃の写真を示して)この人物を知っているか?」と聞かれても「知りません。」と顔色一つ変えずに答えていた。
国家は闇の部分で、この人物をしたたかに生かし、利用したといえる。ドイツ、アメリカ、ボリビアと。現代でもどこかに、このような人がいるのかも知れない。一人の鉄の男の人生とみれば、不動の精神に驚きを禁じえない、。十三第七芸術家劇場で10月末まで延長して上映されている。(WELL BE)
0 件のコメント:
コメントを投稿