王敏(わんみん)さんは1954年生まれの中国の方で、幾多の幸運の後、日本に留学され、現在は法政大学教授をなさっています。宮沢賢治を研究され、岩手日報宮沢賢治賞を受賞された。
王敏著「謝々!宮沢賢治」(朝日文庫)から私が感心したところを次にしるします。
小学校の頃、先生から旧日本軍のあくどい行為を教えられ、その現場も見学し、また祖母よりも"日本軍が通った後は家畜も畑も荒らされた"と教えられ、ただ、母は日本の医師から学び、よい人だったと、教えられたが、日本に悪いイメージをもっておられた。
ところが、宮沢賢治の言葉、"世界全体が幸福にならなければ個人の幸福はない" "マヂエル様、憎まない敵をころさないでよい世界になりますように。そのためなら、なんべん引き裂かれてもかまいません"・・・・に出会って、心が引かれていったとのことでした。
そして、幾多の難関の後、宮城教育大学に留学されました。
王敏(わんみん)さんによって宮沢賢治を認識しなおしました。宮沢賢治を勉強しょうと思いました。
饅頭という熟語について 中国では饅頭のことをその後、包子というようになりました。三国志の時代、蜀の軍師、諸葛孔明が南蛮に遠征して帰路、川が増水して渡れなくなった。下った敵将から「人間の頭や牛、羊を川に供えれば川の怒りは収まります」と聞いて、人間の頭の代わりに、小麦粉の大きなかわの中に牛肉や羊肉をつめてそなえました。孔明の祈りもあって、川の氾濫は治まって無事、故国蜀にかえれたという故事によっています。
饅頭の字をよく見ると意味不明ですが、このように聞くと、由緒があり、故事を味わって食べるとおいしさもまた格別のものになると思っています。
その他いろいろ、王敏さんの熱気が伝わってきました。
ありがとう王敏さん。(WELL BE)
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