西川美和監督の最新作出演:笑福亭鶴瓶、瑛太、井川遥、八千草薫他。とある山の村の愛すべきお医者さんの物語でした。
冒頭のシーンは夜のしじまを破って、1台のオートバイのライトが山間の道を移動する、途中白衣を拾って、村の詰め所で警官の尋問を受ける。・・・一枚の写真に警官のライトが当たる・・・その男は失踪した笑福亭鶴瓶演じるディア・ドクターだった。プロローグから断片的な山村の人々と一体となった、医者を浮かび上がらせる。導入の手法はみごとだ。一気に医者の失踪の謎に観客を連れて行く。
八千草薫の控えめな好演が光っている。その背中、笑顔が人生を静かに語っている。動の鶴瓶、静の八千草の各々の笑顔がこの映画の虚実を映し余韻多いものにしていますし、久し振りの快作を観た、というのが率直な印象です。バックのハーモニカの音楽も良かったです。八千草さんの笑顔にやすらぎを覚えました。(WELL BE)
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