12.6(土)関大東西学術研究所、経済・政治研究所、法学研究所の合同シンポジゥム「アジアにおける経済・法・文化の展開と交流」に出席しました。概要をお知らせしましょう。
KARIMOVA Surayoさん(ウズベキスタン科学アカデミー副所長)の発表
ギリシャの科学の伝承者として中世の時代を通してインドの0の概念をくわえた数学・天文学・航海術等の研究が盛んで、後にヨーロッパ社会に諸技術を伝播させた。蒙古の襲来、植民地時代、ソビエト連邦では有益な発展は出来なかった。(通訳 神戸大学磯貝さん)
徐 国君さん(中国海洋大学学長補佐・教授 ハイアール他社外取締役)の発表
現在の財務会計は、資金・資本の管理が基本となっている。行為価値を加えた立体会計が必要である。行為とは人間の行為のことで、人間の創意工夫による価値創出が会計として含めねばならない。尚、具体化に向けて緒に就いたばかりとの事でした。発表後、価値の追求は資本主義でないか との質問に対して、資本・お金に主眼をおかず、人間に置くところが違うとの事であった。(通訳 唐 楽丁寧さん)
杜 鋼建さん(汕頭大学法学院院長・教授)の発表
中国政府のトップ層に、儒家思想(日本では儒教)の大切さが理解されてきつつあり、「公」から「民」へ流れが変わっていくだろう。
現在の問題は「公」が「公の権益」を増やすため「規制」をかけ、「公」の人達の出世につながるような制度を作ってきた。杜さんの主張にようやく誤りに気がついて、政治のTOP層が耳を傾けているとのことでした。発表後、武士道は儒教思想に裏付けられているとの質問に「侍は刀を抜かないことを旨としている。儒家の思想は「徳」を大切にしている。」との回答をされていました。(通訳 白 巴根さん)
中国の変わりゆく現状を認識しました。行為価値会計の導入の目論見、「公」から「民」へ、香港・マカオ・台湾統合を意識した「儒家の思想」による政治がじわじわ進んでいくのでしょう。この先は国家の代表が選挙で選ばれることも遠い先に意識されていると思いました。中央アジアの科学の貢献については忘れられがちなことで東洋と西洋をつなぐ意味でも伝播する意味でも大切な地域だと思いました。(WELL BE)
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