先日、中国映画ダニエル・リー監督の「三国志」を観ました。
常勝将軍と呼ばれた、3国(魏蜀呉)蜀の趙雲の物語です。
AD201年の「赤壁の戦い」以降、20年経過し、軍師諸葛孔明は、魏に徐々に侵食されている状況から蜀として魏に攻め入るしかないと判断して、5将軍のうち最後まで生き残っていた趙雲を大将にして、戦いをいどみます。この頃には、蜀王劉備、猛将、関羽、張飛はなくなっており、後継者の時代となっていた。
この映画で感じたことは、3つあります。1つは、中国の人たちが、特別な友人に特別の情をもっていることです。故郷を共にでてきた、常勝将軍と畏敬された趙雲(趙子龍)とうだつのあがらぬ平安の嫉妬をものみこむ生死を越えた友情の強さです。
2つ目は魏王曹操から趙子龍が奪った剣に彫られていた、"孟徳"という言葉です。孟子の徳が剣にまでほられて、孟子の徳を標榜していることです。3国時代の儒家思想をかいまみました。
3つ目は、趙子龍がなくなるとき「わが人生は円であった」というせりふです。人生を一回りしてきて元に戻ったということなのでしょう。私は老荘思想が現れていると思いました。
レッドクリフ(赤壁)前編も観ましたが、これはこれでよかったとして、「三国志」という物語はどこを切り取っても魅せるものを持っています。その根幹は中国の人たちがもつ人と人との友情の強さ美しさのような気がします。(WELL BE)
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