クリント・イーストウッド監督マット・デーモン主演「ヒアアフター」を観ました。次の感想をご参考下さい。
<主題> HEAR は ここ AFTER は その後。生きている後はどうなるだろうか?という万人の疑問へクリント・イーストウッドが 少し 扉を開いてくれ その一端を みせてくれる。
<構成> 3つの話からなる。女性ジャーナリストが覗く瞬間の死後の世界、霊能力のある男性が、死者とインスピレーションでつながっている苦悩の世界、双生児の少年の弟と兄の時空を越えてつながる世界。3つの都市(パリ、サンフランシスコ、ロンドン)に住む3人が一つの都市につながっていく。
<感想> 覗いたことのない次の世界をふと垣間見たような気がしていますが、クリント・イーストウッドも確たるものとは提示し得ない。誰も観たことがない世界だからこそ、ありえると思う人にある世界。観終わって現実の世界が明るく、現在が希望と爽快なんだと感じました。
クリント・イーストウッド監督は80歳になっても、若々しいエネルギーをもち、「硫黄島からの手紙」「グラントリノ」「インビクタス」と人間のいきざまをさまざまな人種(それぞれ、日本人・ベトナム少数民族・南アフリカ人VS白人)で探究し、チャレンジする人々を描いてきました。今回は、次なる世界を観客と一緒に探検しています。音楽も自作だし、あふれるエネルギーの源は、次々と求める大きなテーマをもっていることだと思いました。この映画も素晴らしいですが、創ったクリント・イーストウッドという人は、素敵な人生をおくっている。(☆☆☆☆)(2011.2.23 中川 昌弘)
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